三人麻雀におけるオーラスの戦いは、ゲーム全体の流れを左右する重要な局面です。この記事では、オーラスでの戦い方を、トップ目からラス目までの場合分けに焦点を当て、実践譜を交えて解説します。各プレイヤーの位置によって戦略は大きく変わり、その違いを理解することが、最終的な勝敗に大きく影響します。
オーラスにおけるトップ目のプレイヤーは、リスクを抑えつつ安定したプレイを心がける必要があります。一方、ラス目のプレイヤーは、大きなリスクを背負ってでも逆転を狙う積極的な戦略が求められます。この記事では、これらの状況に合わせた具体的な戦術や心構えを、実戦の事例を用いて詳しく説明します。
まずは点数状況と条件を確認
オーラスになったら全員の点数状況と条件を再度確認します。
どの相手にどの打点まで放銃して良いのか、どの打点で着順が変化するのかをしっかりと頭に入れながら打たなくてはいけません。
供託等も忘れないようにしましょう。
三人麻雀の『捨て牌読み』と押し引きと重複してる部分もあるのでそちらも参考にしてみて下さい。
トップ目
トップ目は確実にトップを死守することを第一に考えるべきです。
ウマを考えると一目瞭然ですね。
そしてトップからラスへの転落は絶対に避けるべきです。
トップからラスまでの点差が近い時は、むしろ2着でも良いぐらいで引きぎみに打ちましょう。
ここでゲームで無理をする必要はありません。
デカトップを狙う
いわゆるデカトップが狙える時はリスクを恐れずに狙いましょう。
親の上がりやめのないルールは特に稼ぎ時なのでガツガツいきたいところでもあります。
倍満直でもトップはゆるぎません。
こういうのもしっかりリーチして素点を稼いでおきましょう。
相手に先制リーチされても、打点が引くそうならばシャンテンでも押していきます。
トップはほぼ確定している局面、ラスからリーチ
2シャンテン押しはさすがにしない人が多いとは思いますが、ここは真っ直ぐ行きます。
ラス目にのダブドラが一枚も抜かれていませんからね。
結果オーライのとこもありますが、8000オール
トップ二回分頂きです。
これが収支に直結してきます。
差し込みで確定
素点上乗せもかなり大切なんですが、トップを確定させるのはもっと大切です。
点数が競っている時、ラス目からのリーチには積極的に差し込む勇気も大切です。
ラス目からリーチで少しでも素点を守りたいせいか、ベタベタに降りてしまう人がいます。
倍満でも順位は変わりません。
ここはむしろ真っ直ぐゼンツで放縦するぐらいの気持ちで良いでしょう。
ずるずる局を長引かせると親の反撃に会う事があります。
強い人は目の前のトップを確実に確定させにきます。
三人麻雀はドラマティックな展開が起きやすいですからね…。
2着目
ここが一番難しいけど楽しいところかもしれません。
先制を取れたらリーチしとけば問題ないと思います。
一発条件や裏ドラ条件などでも積極的に曲げましょう。
もちろんトップを狙いに行くのですが、ラス目からの逆襲にも気をつけなければなりません。
トップへの条件は満たしていますが、ラス目から満貫以上確定のリーチです。
追いつきましたがここはダマで危険牌を引いたらなんとしても降りた方が良いと思います。
トップよりもここからのデバサイのラスのリスクを避けるべきです。
ここで無理しなくても楽にトップがとれるところで取りましょう。我慢です。
逆にが一枚も抜かれていないような安手っぽい時は押したいところです。
ラスになる可能性が低い場合
オーラス親でトップ目からリーチ…。
ラス目に転落する条件は、跳満放銃ぐらいでしょうか…。
現段階では、捨て牌をみてもラス目になる可能性は低そうですよね?
たまベタベタに降りるか回し打ちをする人がいますが、こういう時は真っ直ぐに打った方が期待値は高いです。
むしろドラが抜かれて条件を満たされる前に決着を付けてしまうぐらいの気持ちが必要ですね。
私は先制リーチを受けているので、シャンテン数を落とさない基本通り(牌効率)の打で対面に放銃(2.5s待ち)してしまいました。
センスのある人なら89s落とし、もしくは比較的通りそうなピンズ落としなんでしょうか…。
少し論点がずれましたが、ラスになる可能性が低い場合は攻めなくてはなりません。
ラス目
ラスより下はありません…。
点数状況をしっかり確認しましょう。
三人麻雀は、ウマが大きいので2着取りもかなり重要です。
狙える位置にいるのなら積極的に狙うべきですが、牌効率を崩してまで大きな手を狙う必要はないと思います。
基本的には、真っ直ぐ手を進めましょう。
この手をツモっても満貫止まりの可能性が高いのでラスのままですがこれで良いです。
一発や裏ドラ条件、の嶺上開花などの要素にかけるべきです。
出上がり出来そうな待ちに変えるのも良くありません。
ラスのままでも点棒があるラスにすれば良いってことです。
もうひとつ、親のかっぱぎリーチ(親の上がり止めなしルール)に対して、糞手でのつっぱりを良く見かけますがこちらは失点を最小限に抑えるべきだと思います。
ダントツでラス目
ダントツでラス目、役満ツモっても順位が変わらないような状況は三人麻雀では良くある事です。
そんな時の戦略はどうしていますか?
どうでも良くなって適当に局を進めがちですが、上がれる手はしっかりとあがっておきましょう。
素点を少しでも稼いでおくということが大切です。
これを鳴かないで最低リーチしようと思う人がいるかもしれません。
しかし、これは鳴いた方が良いでしょう。
少しでも失点を防ぐ戦い方をするべきです。
長期的に見ると収支が大きく違いますのでさくっと終わらせて次のゲームへ行きましょう。
もちろん逆転手が少しでも見込めるような手牌なら狙いましょう。
条件つきは臨機応変に対応する
オーラス、以下のような点数状況。
切りで親満聴牌。
条件は、親跳ツモ条件です。(対面からの親満はトビ終了、2着)
裏ナシの4000オールでも対面はとばないので、リーチでももちろん悪くないが対面からでた12000あがりの2着終了はかなり寒い。
リーチ見逃しもペン待ちだと厳しいし、次局に手が入るかどうかも分からない。
なので、ダマ(対面は見逃し)とした。
※書いてて思いましたが、コレリーチですね…(ツモ裏条件ならリーチの方が良さそう)。まあ本質はそこではないので勘弁してください。
状況は変わり、トップ目からまさかのリーチ。
加点狙いだろう…。
これならリーチをしない理由はない、リーチ棒がでたせいで対面からの12000でも条件クリアですから。
結果的にうまくいってトップ終了。
うまくいったのは結果論ですが、リーチ棒1本で条件がかわる場合も結構あるので点数条件は常に頭にいれておいたほうが良いです。トップと2着じゃ全然違いますから…。
まとめ
三人麻雀におけるオーラスの戦い方は、プレイヤーの位置によって大きく異なります。この記事では、オーラスでの戦略をトップ目からラス目までの場合分けに基づいて詳細に解説しました。実践譜を用いて、各ポジションごとの最適な戦術を具体的に掘り下げ、三人麻雀におけるオーラスでのプレイの重要性を浮き彫りにしました。
オーラスの戦略を理解し、適切に適用することで、三人麻雀の勝敗に大きな影響を与えることができます。この記事で紹介した戦略を活用し、次のゲームで実践してみてください。